たくさんの建築士の人たちと会ってきましたが、「 実行原価を網羅した “ 実行見積書 ” 」 が作れる建築士の方が少ないことに驚かされます。
実行原価とは、解りやすく言うと実際に家を建てる施工現場に投下される人件費や建材費のことです。
これをベースにして適当に水増しし 「 御見積書 」 にしてお客さんに渡します。
お客さんにお渡しする 「 御見積書 」 と 「 実行見積書 」 の差額が、工事をやる人たちの “ 粗利益 ” になります。
ただ、お客さんに提出する 「 実行見積書 」 にも2種類あります。
....1) 取引先下職さんや建材屋さんから届いた見積書をただ合算したもの。
....2) 多方面にギリギリまで交渉してギリギリの原価を導いたもの。
当然2の方がコストパフォーマンスは高いです。
お客さんに提出する 「 御見積書 」 の金額に大きく響きます。
お客さんから預かる大切なお金です。
面倒かもしれないけど、それをやってくれる工務店さんって素敵です。
「 実行原価を網羅した “ 実行見積書 ” 」 を、お客さんにお渡しできる時代になってきました。
「 実行原価が〇〇〇円 」 で 「 設計・工事監理・施工管理と “ 利益 ” が〇〇〇円 」 です。 と...
胸を張って仕事をしてほしいものです。
そんな “ オネスティな人たち ” が評価される世の中になってほしいです。
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