光と風のことを考えると、人が暮らしやすい環境になります。
時間軸、季節軸、方位軸、環境軸、この4つの軸が要です。
これら4つの軸を考えながら光と風をデザインすると、日当たりや風通しの良い家が作れます。
夏の、太陽高度が低くなる午前中や夕方のため、南面の大きな窓には軒の深いデザインをしておきます。
また落葉広葉樹で日差しを遮らせ、逆に冬は、落葉した枝の間から爽やかな日差しを注がせることもできます。
適切な樹木の選択で、四季を通じて楽しませてくれる庭にすることもできるのです。
庭には花が咲き小鳥や蝶が来て、季節の移り変わりを教えてくれます。
窓は、“ 景色を切り取る ” という考え方と “ 内外を連続させる ” という考え方を使い分ければ、景色だけでなく心も豊かになっていきます。
窓に付ける日本古来の伝統文化である “ 障子 ” は、冬の光を拡散してくれますし、夏の強い日差しを和らげてくれます。
窓がただ大きいだけではだめなのです。
時間軸、季節軸、方位軸、環境軸、この4つの軸を考えながら、1年を通じて自然光を取り入れ、外からの視線に気を配ることが大切です。
風道に相応しい “ 風の出口 ” を設けることも忘れずに。
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