コモン・センスという言葉には、「 常識 」 という日本語訳があてられています。
中村雄二郎氏の 「 共通感覚論 」 には、コモン・センス(common sense)が 「 社会的常識 」 という意味で使われるようになったのは、わりと最近の18世紀頃からと書かれていました。
それ以前に遡れば 「 共通感覚 」 という意味を持った言葉としてアリストレスの言葉にも登場していたようです。
他人との交流が難しくなる精神疾患、たとえば統合失調症の人などは、このコモン・センス、つまり自分と他人の間にある 『 あたり前 』 の領域が失われた状態なのかもしれません。
でも 『 あたり前 』 の領域が失われるのは、何も疾患に限ったことではありません。
コモン・センスの無い営業マン、
コモン・センスの無い工務店さん、
コモン・センスの無い建築士さん、
コモン・センスの無い施主の方々、
・・・時々お見受けいたします。
コモン・センスの解釈には異口同音あるかと思いますが、
迷ったら、
『 安全で快適な家に暮らすことは基本的人権に属すること 』 という解釈に帰結したらいかがでしょうか?
常に念頭に置くべき理念なのではないでしょうか。
当事者間の温度差を感じながらも、相手に自論を押し付けるのは如何なものかと。
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