☆要注意基礎です。
ベタ基礎は 「 均一に沈下させる 」 基礎だということをご存じでしょうか?
専門的には 「 等沈下 」 を目的とした(目論んだ)基礎となります。
別名 「 浮き基礎 」 とも呼ばれています。
お風呂に、石ころを入れた紙コップを浮かべると、均一に沈みながらもプカプカ浮いていませんか?
これが 「 ベタ基礎 」 の原理模型です。
ベタ基礎は、沈まない基礎ではなく、地盤沈下が起きても均一に沈下させるように目論んだ基礎なのです。
だ・か・ら、
「 すこぶる良好な地盤 」 には最高に相性が良いのです。
「 すこぶる良好な地盤 」 = 「 沈むことが考えにくい地盤 」 だからです。
実は、ベタ基礎の設計には綿密な構造計算が欠かせないのです。
“ 当社はベタ基礎だから安心です! ” とか、地盤が悪くても 「 ベタ基礎 」 なんだから大丈夫!といった根拠の無い謳い文句には絶対に踊らされないでください。
● ベタ基礎の採用にあたっては、敷地全体の地盤の状態が 「 均一 」 でなければなりません。
● ベタ基礎の採用にあたっては、土中に特別に固い埋蔵物が部分的に隠されていてはなりません。
● ベタ基礎の採用にあたっては、他の基礎にくらべて非常に重いことを忘れてはなりません。
ベタ基礎が悪いワケではありません。
ただ、的確で精緻な調査も行なわずに 『 ベタ基礎 』 が最高!と言わんばかりの風潮は要注意です。
近所の現場をちょいと覗けば、ベタ基礎とはとても呼べない、到底建物を支えられないような 「 土間基礎 」 ばかり目につきます。
こんな基礎では、財産を支えるにはギャンブルだとしか思えないのです。
← 前の記事
「基礎講座 【4】 深基礎」
次の記事 →
「基礎講座 ・ 最終回【6】 不同沈下。」